【ひとり旅Ⅳ】 シントラとエヴォラの旅 [60歳からのひとり旅]
【ひとり旅Ⅳ】シントラとエヴォラ
旅の2日目の日曜日晴れ,日帰りの旅。手持ちは54ユーロ、今日はこれで大丈夫だと思った。
まだ外は暗いが朝7時にホテルをスタート。目的のリスボンの広場を1時間ばかり実測し、シントラ行き電車が出るロシオ駅に行った。1階には広いスタバ(正面右側の3つの出入口分)があった。
ポルトガルのコーヒー1杯が0.6ユーロ、スタバは2ユーロ高いな~と思いながら、長いエスカレーターで2階にある駅、改札口に行くが、窓口は締まっていた。自動切符販売機はあるが、使い方が分からない。近くのおばさんと駅員らしき人に尋ねてやっと往復切符を買った。そして、発車時刻まで時間があるので駅中のスタンドでコーヒーとパンを食べた。
「シントラ見学」
シントラは、首都リスボンの西に位置し大西洋が望める山間の街。この地はポルトガルの王家に愛された避暑地「シリーズ世界遺産100」では、シントラに建てられた二つの宮殿(ぺーナ宮殿と王宮)が紹介されている。ひとつは14世紀に築かれた王宮、16世紀ポルトガルの黄金期の王マヌエル1世により豪華に改築。マヌエル1世はヴァスコ・ダ・ガマによるインド航路の決断したり、多くの事が決断された重要な場所。ぺーナ宮殿は、王宮建設から300年後、大航海時代は既に去りポルトガル王家の輝きも失われた19世紀に建てられた。国王フェルナンド2世は、おとぎ話に出てくるような宮殿つくりに生涯を捧げた。王の権力は1908年頃から、王国としてのポルトガルは終焉を迎えた。(NHKシリーズ世界遺産100より)
シントラ行きの電車で、アムスで知り合った2人の学生にあった。彼らとリスボンの情報交換をした。そして、40分ほどでシントラに着く。まずぺーナ宮殿方向のバスに乗ることにした。バス停で上海で働く日本人夫婦と知り会い、意気投合し楽しかった。また、スペインのマドリードの夫婦とも知り会ったり、それなりに観光ムードのこころよさだ。
『ぺーナ宮殿』
『ぺーナ宮殿』は岩盤の上に建つ
前に歩くのがマドリード生まれの50歳代のスペイン人夫婦
おとぎの国のお城のようだが、武骨さが好きでない、ドイツ様式だろうか?
正面にゲートが見える
急に観光客で賑わいはじめた
色んな建築様式が乱れ、色使いも美しさは半減
ペーナ宮殿の食堂
ぺーナ宮殿サロン
サロンの入口の柱
ドイツ的、繊細さの無いぺーナ宮殿中庭
周辺は山並みは美しい
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ぺナ宮殿から王宮までバスで行く。
『王宮』
2つの塔の形が変?台所の換気塔
離宮のサロン
台所に行く通路
16世紀に改築された厨房部分の2棟の円錐の形には、興味が魅かれた。
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手持ちユーロの話になるが、王宮見学後5ユーロしかなく、王宮から歩いてシントラの駅に行った。往復切符なのでリスボンまでは帰れた。今日も夕食なしだ。お金の無いのは慣れているが、海外で手持ち金が無いのは結構さびしい。午後2時頃リスボンに戻る。旅行は残り、7~8日間、明日は6万円を両替することにした。
『エヴォラ見学』
2月3日。夜中に雨が降った、薄暗いが朝7時頃から広場の実測をして、8時からの朝食を早めに済ませて8時30分、商業銀行(イタリアでは効率が良い銀行)に行った。
2月3日のホテルの朝食/朝食の果物とヨーグルトをもってエヴォラに行く
リスボン唯一の銀行関係の両替所
商業銀行では、両替はしていない、近くの唯一の両替専門店を教えてくれた。雨の中、両替所に行った。6万円だから360ユーロと思いながら専門店に行ったら、なんと410ユーロになった。一日分の50ユーロ儲かった気分。さあこれからが観光気分全開だ。
『エヴォラ見学』のため、バスターミナルに行く
古代遺跡の月の女神ディアナ神殿と水道橋と城壁に囲まれた街を見学するためだ。
リスボン市内は雨、地下鉄でジャルティン・ズロジオ駅に行き、エヴォラ行き9時30分発のバスに乗った。1時間40分間のバス旅だ。途中、車中からテージョ川に架かる橋、ヴァスコ・ダ・ガマ橋を見た。リスボンの最後の日に、ここに行くこと決めた。窓越しに見る景色、コルクの樹、松林、オリーブの樹、羊、牛の放牧の光景とすばらしい。
テージョ川に架かる橋、ヴァスコ・ダ・ガマ橋
コルクの樹が見える
幹の半分、コルクの皮を剥がされた姿が、ズボンを脱がされているような姿に見えた。
これがコルクの皮、4~5センチの厚さ、街の近くでコルクの樹を探したが見つからなかった。
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『エヴォラ旧市街地見学』
城壁に囲まれた旧市街地は1.2km×1.4km程度、北の方向に水道
エヴォラのバス駅から城壁内の市街地まで歩いて7~8分。城壁は14世紀に築かれた。一部7世紀の城壁が残っているとのこと、神殿と城壁の関係を考えながら見学。
イタリアにある城壁に比べれば、あまり上手とは言えない。
道路の舗装は花崗岩のピンコロ敷だ。
神殿とつながりのあるこのあたりの城壁が、7世紀の頃のものと思われる。
神殿見てがっかりした
月の女神ディアナ神殿
イタリアにある神殿と比べると小規模、基盤の高さは3mぐらい
日本人観光グループの人に撮ってもらった。
水道橋、歴史を大切にするポルトガルの気持ちがすばらしい。
水道を活用、アーチの下が住戸になり不思議な感じがした。
住戸内から水道が見えるのかなと思ったらレストランを見つけた。
久しぶりのイタリア料理、美味しかった
そして大聖堂を見た。ここでも日本人の観光グループのご夫婦と話をした。
大聖堂の屋上
大聖堂の中庭
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2時間の観光を済ませて、午後2時45分発のバスで4時20分にリスボンに着く
夕食前のリスボン市内観光
モデルの写真撮影
バイシャ地区の道化師
この広場には、紙コップでサクランボのリキュール酒を売っている有名な店がある。いつも行列だ、リキュール1.3ユーロ、みんな美味しそうに飲んでいるので、アルコールがダメな私が飲んだ。やっとホテルに辿り着いた。夕食も取らず、そのままベットイン。夜中に目が覚めて、コインブラ、オビドスに行く準備と済ませてまた寝た。