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吉村順三と谷口吉生 [建物と街散歩]

私の好きな建築家は、作品、人間味として6人です。村野藤吾 槇文彦 吉村順三 坂倉準三 浦辺鎮太郎 坂茂 です。他の建築家は、素直に好きになれない。理解できないというか、作品によって好きだったり、嫌いになったりする。

この建物を見て、7人目に谷口吉生氏を加えようと思い、彼の作品を見ていくと、外観美は感じるが、有機美(建物の真、身体になったときの美しさ)がないのでだめだ。


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『FORUM BUILDING 』
左のビルは1969年、吉村順三が設計した青山タワービル

40年という隔たりを感じさせない、二つの建物が共に新しく美しい。
足元、1階、2階のデザイン(左側の写真)から、桂離宮を思い描けないだろうか?


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アーケード、真壁、2間の3.6m×3.6m、障子の桟、削いだ40cm角の柱、無彩色。日本の建築として生れた建物だ。

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谷口さんの思想も素晴らしいが、構造設計者の技量(さぞ設計料が高いだろうなー)には目を見張る。 「ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-10414110382.html 」のブログより 柱の足元を見ても柱脚部、柱頭部にコーナーを拘束するような部位がないんです。 …「まさかこの柱で支えられるはずがない」=「一種の軽ろ味というか魔法的な浮遊感」 がありますね。このような外壁のシステムをベアリングシャーウォールというのですが、ニューヨークの超高層建築で使われる構造システムですね。 このひとつひとつの柱材をつつむパネルはアルミ生地色でなく白い色味ステンレス金属反射系のシルバー着色を施されている。 この高さまで柱の面材が一枚にしてあり高さ方向での継ぎ目がありません。そのため完全角柱に見えます。
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