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書籍【日日是好日】の中から言葉さがし [私の読書]

【日日是好日】 著者/森下典子


余り女性作家の本は読まない。しかし、女優の樹木希林の最後の映画、見に行こうと思ったが、なかなか心の余裕がない‥。映画館が遠のいていく。それで、先ずは本から入ることにし、今日読み終わった。

何でも建築に置きかえてしまうわけだが、以下の言葉が気になり、ここに抜粋した。

お茶はね、まず『形』なのよ。(でも、『心』の入っていないカラッポの『形』を作るなんて、ただの形式主義‥‥創造性のカケラもないじゃないの)

建物の『こころ』とは何か?

『住宅の設計』は、事務所ビルの設計と集合住宅設計とは違う。


『形』をつくる、つまり“場所、法的条件、施主の要望”までは、ある意味同じことかもしれない。しかし、住宅はその後が違う。ラジオとかテレビのコマーシャルでは表現できない、何故なら建物に入る人/施主は、一人一人違う。


武蔵野市境に住宅を設計して、現在設計監理をしている。『かたち』は出来た。そして、二人の子ども、両親と4人暮らしのディテール、『こころ』を入れて設計した。そして、更なる『こころ』を入れるために設計監理をしている。と思っているわけだが‥



なかなか、設計図通りに行かない。扉枠を見付けを21から25に変更したり、庇の出を変更、工事の段階の変更したり、また、設計図に表現できないこともある。
そして、施主の要望、私からのお願いなどもあるので、でも、目的は施主の喜ばれる住まいをつくること。

現在、左官の伊藤さんが、外壁のモルタルを塗り、内部は64歳の大工の斉藤さんがコツコツと丁寧に仕事をしている。明日から、新しく2人の大工さんが入り、2階の野縁の作業に入り、急に慌ただしくなる。

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久しぶりの『奈良と京都の散歩』 中金堂・仁和寺巡り [建物と街散歩]

久しぶりの『奈良と京都の散歩』 


1:中金堂の300年ぶりに再建、落慶の姿を見学

2:仁和寺 秋の特別拝観 平成30年10月13日~12月16日
秘められた時を超え、五躰の明王 初公開の見学

3:浦辺時代の友と会うため

『奈良と京都の散歩』

11月7日夜10時に、新宿駅から高速バスに乗って、8日朝6時20分に奈良駅に着く、奈良に一泊、翌日8日には京都見学。
・出費は、交通費・宿泊に3万円とお寺巡り・食事・コーヒーに1万円と合計40000円の出費だった。


≪中金堂の落慶≫


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≪仁和寺 秋の特別拝観 ≫

庭と渡り廊下の構成は格別に美しい。


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庭を二つに分ける垣根


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連なる瓦、茅葺屋根


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手摺の高さ450、廊下幅1800、梁下1960のプロポーション


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廊下の途中にあるベンチだろうか?何となく、ひとときにくつろぎを感じさせる

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京都、とらやの本店で、9日12時頃に会って、仁和寺の見学に行った。

三人で、見学して、簡単な食事、京都河原町でお茶をして、午後5時頃に別れた。



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一年に1回の57・68・64の三人組

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忙しい中、お付き合いして頂きありがとうございました

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久しぶりの唐招提寺 20181108 [建物と街散歩]

『久しぶりの唐招提寺』

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最初に訪れたのが、唐招提寺、JR奈良駅からバスで、30分。着いたのが7時50分。拝観まで周辺を散歩した。なぜか、食べ物に目がいく。そうだ!今日はまだ朝ご飯を食べていない。

8時30分から拝観、まずは南大門の正面に建つ。金堂はこんなに近かったのかが、第一印象。両側の樹木が、金堂をかぶさるように視界を形づくっている。
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そして、大きな屋根瓦は空と同化し消えて行く。その軒先だけが水平線をつくり出しと力強い、8本の柱が垂直線を強調している。 その割合、プロポーションが美しい。

そして、中に入る。自然に視線は灯篭に


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先を行く、腰を曲げて歩くご主人、後方をしっかりとした足取りで歩く奥さん


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日本人だと思って、写真を撮るようにお願いしたら、中国人だった。後で、ご家族の写真を撮ってあげた。

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昔描いたスケッチ

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奈良の最高の散歩コース [建物と街散歩]

NEの仕事、プラントの設計、切の良いところでを辞めた。

『奈良と京都の散策』


私の最高の散策コースを紹介

スケッチブックを持参してください。


私の一番好きな『奈良』

ここから大阪の浦辺設計に通った。休日の土日は、奈良、京都を自転車で散策を楽しんだ。雨宿りしたお寺、迷って山道を自転車を担いで行ったことなど、全てが楽しい思い出だ。


二月堂前でスケッチをしていた3人の老人グループ(69歳、72歳、76歳)と知り会い、4人の老人で
1時間ばかり、一緒にスケッチなどしたり‥、その帰りに、新しい散歩路を見つけて、更に奈良が好きになった。

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戒壇院そば.jpg

戒壇堂の側、岩の割れ目から咲く小さな花



私の散策のおすすめコースは、二月堂から西の方向に、大仏池に向かう細い街路だ。大仏池沿いのこの路の反対側には、大仏幼稚園がある。子ども達の声も聞こえる、池では鹿が泥まびれになりながら‥、季節の変化、そして東大寺の鴟尾(しび)が黄金色に輝き、豪華さ、荘厳さ、或いは権力を強調でもあるだろうか‥。

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東大寺の光景最高.jpg


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二月堂坂.jpg

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「磯崎新の仕事術」 著者 磯崎新 奈良見学 [私の読書]

「磯崎新の仕事術」
 著者 磯崎新 1996年発行  
2019年プリッカー賞 受賞 おめでとうございます。

日本人では、丹下、槇、安藤、妹島、伊東、坂さんの次の8人目の受賞。

磯崎さんが1931年生まれだから、65歳の時に書かれた本。ほぼ、僕の歳に出版された本。

磯崎さんの本は、建築の解体とか、多くの本があるが、ほとんど理解が出来なくて、また彼の作品に興味が無い。87歳過ぎた現在も、世界で設計の仕事をされていることは、槇文彦氏同様に、素晴らしい。

昨日、2018年11月3日、孫の誕生日のために武蔵小金井に行った。駅から歩いて15分。それを1時間かけてゆっくりと行った。 古本屋を見つけた。そして、この本を買った。

汚れていない、このきれいな古本がわずか100円税込。

この本の中から、一つの好きな言葉を探そうと購入した。 

今週行く、奈良と京都について書かれいた。

“いつの頃か、カメラをお持ちあるくのを止めた。シャッターを押したとたんに見たものをすべて忘れてしまうからだ。代わりにスケッチブックを持ち歩くことにした” 同感です。

“奈良は建物ばかり描いている。京都では建物を描く気がしない庭や山のほうが何故か印象にのこっている。”

『奈良の街では、建築物は屋根のシルエットとして立ち現れる。東大寺大仏殿と興福寺五重塔が木立の上に浮かぶ。 落日の西山は、遠くにかすむ。この街では、瓦は波のメタファーである。屋根はさしづめ大きな波だ。 鴟尾(しび)をのせたくなる気持ちが分かる。』

京都より奈良の方が好きな僕にとっては、この表現が好きだ。
竹中工務店の岩本博行氏に言われて、奈良に1年間住んだ。当時が懐かしく思い出された。
そして、三日後の11月7日夜行バスで奈良に行った。JR奈良駅に朝6時20分に着く。
30年前から変わった光景にびっくり。

磯崎氏の建物を見る。駅からデッキでつながっている。デザインの納まりにがっかりはしたが、瓦を使いたかったんだなと、彼の気持ちを理解‥。

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そして、昔の奈良駅が、スタバの店になっていたのにもびっくり


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唐招提寺についても書かれていた。美しさ、感動を僕の言葉で表現すると‥
朝、開門8時30分の前に、南大門の前に立つ。金堂が正面に見える。左右を景観を追いかぶさるように樹木がある。

正面の灯篭と後方の柱と瓦屋根のプロポーションが美しい


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