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ルイス・カーン ちょっと理解できました [私の読書]

『ルイス・カーン研究』 前田忠直著

いつ頃、この『ルイス・カーン研究』と436ページもある『LOUIS I.KAHN COMPLETE WORK1935-1974』の高額な書籍を購入したのだろうか?

2月の連休を利用して、この作品集を見ながら『ルイス・カーン研究』を読ませていただきました。
現在の建築、“伊東家の人びと”、にQuesionを投げかけているように思った。


私が若い頃、磯崎さんの本を読んで何を言っているかさっぱりわからなかった。60歳を過ぎたのに『ルイス・カーン研究』も難しい。、序文を書いたルイス・カーンに学んだ香山壽夫が、“読み易い本とは言えない”と言っているわけだから、まあ良いだろう。


ルイス・イザドア・カーン(Louis Isadore Kahn, 1901年2月20日 - 1974年3月17日)

20世紀を代表するエストニア系アメリカ人建築家。73年間の人生だ。“カーンの成熟は遅い。1951年春から初夏にかけてのこと、…建築作品にでなく、まず素描の中に実現される。”

15年前だろうか、ボストンとフィラデルフィアで彼の作品もみたが“削ぎとがれた、装飾のない建物だなー”と思ったぐらいで、建築作品の良い記憶は残っていない。それよりも、ロダンの彫刻に圧倒された(www.rodinmuseum.org) ことが旅の思い出だ。今思えば、もう少し勉強してから見ればよかったと思う。



『ルイス・カーン研究』前田忠直著
この書籍の中で、好きな言葉、理解できた言葉を抜粋して、自分の建築思想。英語と前田さんの訳とを一緒に書いたのは、自分なりに理解したいため。


良き問いは、最も優れた答えよりも偉大である(Agood question is greater than the most brilliant answer)」1964年(63歳のとき、今の私の年齢だ)、学生に言った言葉。

彼は器用にまとめた洒落た作品や、小ざかしい理屈を激しく拒否した。
下手に成された正しい事は、上手に成された誤ったこと事より常にすぐれている(The right thing badly done is always greater than the wrong thing well done)」。現在の建築を拒絶しているようだ。

光なしに建築はありえない(Without light there is no architecture)」


コネクションの建築

コネクションとはガーデン、コート、ピアッツァの3者を「区別することdifferentiations」の自覚であるとカーンは言う。
ガーデンは「プライベイトな事柄」であって、それぞれの人に属する。そこは他の人を招待の場所ではない。コートは「少年の場所boy‘s place」である。そこは招待の場所であり、「外部と内部を繋ぐ空間outside-inside space」である。そこは、人がそこからどこにかを選択することができると感じとる場所である。そしてピアッツァは「成人の場所man‘s space」である。そこは、より非個人的な場所であるとされる。

注目すべきことは、私的な場所と非個人的な場所の間に、「内部と外部を繋ぐ空間」としてのコートが挿入されていることである。


人は光からつくられています。それゆえ光の大切さを意識しつつ生きねばなりません。光なしには建築は存在しません。You were made from light and therefure you must live with the sense that light is important.
Without light there is no architecture.





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