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住宅の設計 武蔵野市 [設計の仕事]

武蔵野設計工房私の設計

施工業者から頼まれるのでなく、常に施主の立場の設計・監理


設計事務所開設して、29年目になる。開設当時は、友人の紹介で、三鷹市、武蔵野市を中心にマンションと住宅の設計等をしてきた。そして、15年前からは、これも友人の紹介で、港区新橋を中心に、設計。現在も、60坪の鉄骨4階建ての事務所ビルの工事が、施工業者の協力で持ってスケジュール通りに行われ、今年3月に竣工する。

≪武蔵野市境での住宅≫

久しぶりに、武蔵野市の境で住宅設計をする。
まだ建築家として、必要とされているのかと再認識させていただいた。依頼して頂いた方には感謝と同時に、私のできることをして、期待に応えるようにしよう。


【設計契約】

設計の依頼は、一本の電話からはじまった。“初回の相談は、無料ですか?”
話し好きな私ですので、“はい、行きつけのスタバで会いましょう。”
そして、質問は“木造住宅は坪どれぐらいで、建てられますか?”
私は、“基本は坪、60万円ぐらいでしょうか?但し、色んな追加、身に付けるものと同じで、ものを豪華にすれば、それ以上に高くなります‥‥。”と説明をした。
友人の建築家、施工業者に相談しても、人件費が上がり‥‥、坪70~80万円になるのではと言われた。そして、“住宅設計は、一番難しく、お金にはならない。”とか、幾つか失礼なこと、率直に事実をお伝えした。

その後、敷地の選択の相談、不動産屋に値下げ交渉の話等をしながら、2回、3回と相談‥。
理解していただき、お互い波長が合うと思った。
私の何が気に入られたのか分からないが、1ヶ月もしないうちに正式に契約を交わすことになった。

2017年11月4日に設計契約を正式にかわして、本格的に設計をはじめた。
67歳になり、再度住宅を考えさせられている次第。

「考えること1」

一軒の建物は、周りの環境に貢献すべき。つまり、その建設地が持っている特性について調べること。
「考えること2」

家族の一人一人の現在の生き方と幸福について、今を生きる楽しさを知るために、何ができるか?
「考えること3」

その場所の住まいは、何が必要なのか?家を建てる人にとっての、呼吸する自然の材料の使い方は何か?省エネルギーについても、イニシャルコストはかかる。例えば、電気化それが将来還元できるか、不確定。
温暖化など環境を考えると、以下の要素は必要。

 1)照明器具のLED化
 2)ガラスの二重、或いはLoweガラス
 3)外壁と床の断熱性の確保
 4)手の届くメンテナンス
 
「考えること4」

確かに住宅の設計は、事務所とかマンション設計に比べると、大変な労力、時間のかかる。
設計料は工事費の10%がやっとだろう。こちらも、経費を考えながら設計をしなければいけないのだが、いつも誰かに言われていることだが、経済的に不器用な私だからそれが難しい。

私のできる設計は何か?


【物語をつくる住まい空間】
物語のある空間。疲れない住宅が良い。


それでは、疲れない住宅って何だろう?

旅7観光ポルト飛行場01.jpg
設計の中で、一番取り込みたいのが、住宅地として最高の敷地条件持っている場所と思う。
だから、【建築と環境】からの設計。

40年前から実測、調査と繰り返している広場、広場が好きな私が、この住宅に取り込むことが出来ると考えたのが、「シークエンス」、思想なのです。以下の三冊を読みながら、住宅の設計を考えたいと思っている。

  1:パタンランゲージ C・アレグザンダー著

  2:記憶の形象 槇文彦 著

  3:場のデザイン 槇文彦×三谷徹 著


20180630 地鎮祭が終わりました。

この建物のデザインは、この地しか出来ない建物です。

大垣邸上部ブログ1.jpg


デザインしようと思って設計したものではない。法と施主のご理解でここまできました。
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