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シンガポール1999年からの変容 [建物と街散歩]

【世界的な都市/シンガポール】1999年11月22日
はじめてシンガポールを訪問したのは、IMC新橋ビルの設計監理のための研修旅行だった。 当時のIMCの会長FrankTsao氏(2019年享年94歳)に案内してもらった。
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サンテックシティー
Googleより/風水を基本構想に左手の5本のビル(指)と幸運を呼び込む水・噴水(手のひら)とを構想したとのことを設計者の会長の息子(TsAO&McKwnの代表)から聞いた。?
【発展し続けるシンガポール】
国名シンガポールはサンスクリット語「ライオンの町」。広さは東京23区とほぼ同じ。人口400万人ぐらいの都市国家。インド人、中国人、マレーシア人、アラブ人と様々な人種が混在するが、良い治安と清潔な都市、公用語が英語の国、世界のひとつの貿易都市であることを特に感じた。
気候は1年中暑い。特に、雨の多い時期の11月~2月にかけては、夕方頃にスコール、大雨と強い風が1時間ぐらい続く。この旅行でもすごいスコールを経験した。
都市基盤:大地は国のもの、今もなお都市再開発はすさまじいスピードで展開する。海を計画的に埋め立て、その大地に緑を育てながら長期間放置し、その大地を期限付きで企業に分譲するとのこと。広大な遠大な思想が、シンガポールの基盤にあるようだ。
流通・経済:シンガポールでは食物を農業的に生産することはなく、ほとんど海外からの輸入に頼っている。水、食物から全ての金属・建設資材に及ぶ。一方輸出品目の主なものは、電子機器、医薬品、石油製品、化学品などの知能的加工品。
つまり、水、食物、鉱物などの原材料はすべて輸入。輸入品を製品とし輸出する。
教育・目標・方針:人種、宗教を乗り越え、世界の人を受け入れる包容力自由な思想を持つ国民性の形成。そのために総合的な教育レベルアップをする。個性・新しいものにも素直に受け入れる広い心のある国柄。福建省(世界的な経済人、華僑の人)の人が多いと聞く。
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5本のビルの1本、Tsao氏の所有するビルの屋上から1999年
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海上には何隻の船が停泊しているのだろうか?景気の良い時は、海いっぱいにコンテナ船が停泊していたのとこと。絵画で見たベネツィアを思わせる海上都市が想像できる。
『市内見学』
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海岸沿いの美しい公園、東京と違った外部空間には余裕がある環境を創り出している。
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遊覧船で観光を愉しんだ。
海岸沿い、運河沿いの魚介類のレストランで食事をした。店の人と話をして、シンガポールの人たちには、ヨーロッパのラテン的な明るさが感じられた。また、交通費が安いので、タクシー、電車で都市一周してシンガポールを見学した。 そして、観光地として世界のランのある公園にも行った。 www.wiosgp.com/mypha-world/1fm-singapore1a.html
シンガポールは公用語が英語、治安等を考えると、世界会議のできる、世界を代表する都市
『シンガポールの将来性の一面』
シンガポールにも不況の波が襲っていないわけではない。5棟のビルにも空室がある。サンテックシティーの責任者から聞いたことだが、“このビルの家賃は、シンガポールで一番高い。現在、日本企業JTBも入居中だが、出ていくことを検討中とか。JTBは家賃を下げれば、延期を検討する”とのこと、しかし、“ここで下げればシンガポールの経済全体に影響を及ぼすので、家賃は下げられない”とのことだった。
社会問題としてグローバルな考え方を持つ企業の偉大さを感じる。
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現在2023年Googleより
埋立、都市開発は今も続いている。
1999年に見たシンガポールを記述した。いつ頃だろうか?シンガポールの動向が、難しくなっている。独自の国民性を持続するためには、教育・目標・方針が、将来のカギになるのだろう。

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