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【ひとり旅Ⅷ】最後のマドリード [60歳からのひとり旅]

【ひとり旅Ⅷ】最後のマドリード」
ひとり旅の愉しさ

最初の一日と最後の3日間

「マドリードの見学は美術館とスケッチ」

2018年5月30日~6月14日の中、一番長いマドリード滞在は、最初一日と帰国前の3日間、合計4日間。マドリードを拠点にして、11日はトレド、そして、12日はアビラの旅。

スペインソル広場にある.jpg

クマとイチゴノキの像は、13世紀以降、街の紋章


「マヨール広場での出来事」6月12日
広場は人工地盤、広場の下は駐車場。


広場にいると開放的になり、知らない人でも気軽に声をかけてしまうようだ。私は広場でスケッチしていた。私の近くで、折畳式の椅子に座ってスケッチをしていた人がいた。彼の絵を見ると、建築を知っている人が描くスケッチだった。彼が“私に、“何処から”と声を掛けてきた。“日本から”と答えると“僕は何人に見えるか?”と尋ねるので、“ペルーの人?”と言ったら、どうして‥。そして、同じ建築デザインの仕事をしているもの同志、スケッチを見せ合い、ひと時の会話。このようにたわいもない会話から、旅行が一層楽しくなる。そういう魅力が広場にある。
マドリードマヨール広場1jpg.jpg


「最後の日のマドリード」

市内観光はともかく、今回も同様に“マヨール広場”と“美術館”。そして、行きつけのバールでの出会い。

マドリードでは、3年前に見付けた行きつけのバールが2軒ある。一軒のバール(ヘルツォーク&ド・ムーロン設計のCaixa Forumに隣接する)には、5回行った。今回は、ここのおやじさんとあいさつ程度に言葉を交わして、マヨール広場が良く見える椅子に座り、時を過ごすした。もう一軒のバールは、マヨール広場の近くにある。ここでは、ペルーのバイトの女の子と話を楽しんだ。そして、美術館は、ティッセン・ボルネミッサコレクション美術館には、3回とプラド美術館1回だけ入館。

「プラド美術館」

帰国当日、広場スケッチ、行きつけのバールで朝食後、プラド美術館に行った。午前10時から11時30分の1時間30分だけだった。とにかく広いので、歩き回るだけで40分かかってしまった。宗教画はどうも好きになれない。しかし、今回はここでしか感じられない鑑賞、今までとちょっと違うことが一つある。アンダルシア地方の空の美しさを心から美しい、絵画の通りだと思った。感慨深いものを感じたのも初めての経験だ。

そして、残りの30分は、知らない女性とのコミュニケーション。広いエントランスホールで休んでいると隣に美しい50歳代の女性が同じ大きなソファーに座っていた。誰かを待っているようだ。私達の前に10~20人の高校生のグループ、色んな言葉が聞こえてくる。英語、スペイン語、などなど。そして、隣の女性に、英語で”彼らはどこの国の学生でしょうか?”と尋ねた。彼女曰く“イギリス?”、それで、僕も分からないので、直接、若い学生の男性に聞いたら“アメリカ人”と言われた。そして、彼女に、“人種は分からないですね~”といって、お互いに笑った。“僕は日本人ですが、東洋人を見ても中国人か日本人か分かりません‥”など話した。そして、彼女に何処の人かと尋ねたら“デンマーク人”だと言われた。“僕の好きなパン屋のアンデルセンを知っていますか?‥姉妹店の日本のアンデルセンが好きです。”など話していると彼女の友人が来られ、お互い挨拶をして別れた。もう一つの好きな美術館に行った。

「ティッセン・ボルネミッサ美術館」

この美術館は好きで、行けば2~3時間は居る。今回は新しい画家を見つけた。キース・バン・ドンゲンの「Portrait of a woman with Cigarette」だ。煙草をくわえた、ピンク入りの唇には、非常な色っぽさが感じられて、何度もスケッチをした。

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モディリア二の作品が好きだ。


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ロートレックの男性


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イヴェート・ギルベール/世紀末の歌手、ロートレックの作品は、最高に好きだ

コマ美術館8.jpg

絵の説明を聞いていた女性をスケッチした、全てが絵になる光景


マドリード美術館1.jpg


絵画1.jpg
実測しました、線の太さ15、額520角

そして、もう一軒の行きつけの喫茶店に行き、ミルク入りのコーヒー1.8ユーロを払って、別れた。5月31日の一回目の時、10日前は自動ドアの故障していた。“今は上手く動いているようですね?”と言って、お互い笑いながら別れた。ホテルに戻り重い旅行カバンを持って、バス停に急いだ。15時のバスで飛行場に行った。これが最後のスペイン旅行だ。

6月11日(月)トレド
マドリードから電車を利用してトレド、駅からは市内バスで旧市街地に行った。今日、月曜日はどこも美術館が休み。トレドでも美術館は休みだった。散策とスケッチを愉しんだ。レストランで年配者のイタリア人グループとの出会いは楽しかった。街で迷っていたら、バス停前のゾコドーバー広場に行くように言われて、この広場が中心ということが分かり安心して散策できた。

丘の上に立つトレドは、三方をタホ川に囲まれ、一方の北側は城壁で囲まれた城壁都市(1,300m×900m)を形成。現在も城壁は見られる。街の街路は、広場を中心としたローマ都市よりも、イスラム文化の影響を受けた分散型迷路、人がやっと通るような狭い街路が続く。モロッコのフェズを思わせる。古代ローマ時代から重要な街とされ、1561年にマドリッドに遷都されるまで、トレドがスペインの首都。つまり、中世には多様な文化が交錯した歴史的に重要な街だ。1577年ごろギリシア人の画家エル・グレコがトレドに定住したことでも有名だ。

今回トレドの地図1.jpg

コルドバスケッチ4.jpg

トレド01.jpg


6月12日 アビラ
アビラにも、はじめて電車を利用した。間違った駅で出発を待っていた。早めに行ったのが良かった。幸運にも電車に間に合った。

アビラを訪れたのは、今回三回目だろうか。第一印象は、城壁に囲まれた小さな、明るい街。城壁(940m×500m)の外周の道路より、高さ12mほどの小高い丘に立っている。ガイドブックによると、ローマ帝国時代に植民地として誕生。11世紀以後、イスラム教徒からスペインの領土を守るために再建された。「聖者と石の町」と呼ばれている。
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TCIより

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広場からの景観、広場は丘の上、主要街路は下っている。

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