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【ひとり旅Ⅴ】 パリ 一口メモ [60歳からのひとり旅]

《60歳からのひとり旅 パリ》



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パリの歴史散歩 「メトロにのって」 著者 ロラン・ドゥッチ 訳 高井道夫
この本には、魅力的な言葉がたくさん載っている。その一部をメモしておこう。


シテ島から旅をはじめる。揺りかごの形をした島
「シテ島にはパリの頭脳とこころ、そして心臓がある」

シテ駅はセーヌ川の水面下20M、パリの胎内の奥深いところにある。

セーヌ川の由来は、女神セカーナ

パリという名の発祥は、パリソールム
ローマ人が住む上ルテティア、シテ島にはガリア人、下ルテティアはパリソールム(パリシィ人の街)と呼ばれた。彼らは川のめぐみで生計をたてていた。

ローマ帝国がパリの基礎を築いた

パリは、港町?
魚屋さんが多いのも、そうなんだ。

ローマ帝国が誕生してから70年後の紀元前52年、シテ島はただの沼地

シテ島からイタリア広場を通り、ローマに通じる街道がつくられた

南からのローマ人はセーヌの川左岸を植民地として開発、北方からのフランク族は、右岸に街をひろげた。
ルーブル美術館は、フランク人の砦そして、宮殿となり今の美術館の経緯

この都市の黄金時代には、シテ島には凡そ1万人が住み、街はセーヌ川の左岸まで、伸長した左岸には街はなかった。






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イタリア旅行の旅の本 [学ぶこと]

イタリア旅行のための一冊の本


 
イタリア旅行にはお供の本を持って、ローマ見学
イタリアのローマを見学するなら“地球の歩き方”でなく、「石鍋真澄著/サン・ピエートロが立つかぎり」を持っていくことをお薦めします。

この本の中で“ヴェネツィアは何も知らなくても訪れるものを楽しませてくれる、フィレンツェは美術を見る目さえあれば、いくらでも滞在できる。しかし、ローマを楽しむためには歴史の知識が少々必要である。”と書かれている。難しい歴史でなく愉しく読める歴史の本です。

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これからの「あらたな旅」は歴史、文化、生活様式を体感し、新たな自分を発見すること。金の豊かさでなく「心の豊かさ」を身につけて自分の財産にしよう。

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「スローに生きる」島津菜津 [歳とること]

「スローに生きる」
 
ノンフィクション作家 島津菜津(NHKラジオ第一 100528)
ラジオ番組で、はじめて島村菜津さんのことを知った。私もイタリア生活の経験があり、今もイタリアという言葉が聞けば、知らないうちに耳を傾けてしまう。

島村菜津さんは、イタリアの食いしん坊親父たちが立ち上げた『スローフードな人生』の彼らの活動を紹介している。“ファストフードやコンビニ弁当、レンジでチンを常食とする若者たち。この食のありようを、もう少しスローにしようというのが、スローフード運動。まずは、日々の食卓をじっくり見つめ直す。そして生産者にもっと近づき、食卓の時間をもっと大切にし、自然を大事にする生産者を守ろうというわけだ。”http://eco.goo.ne.jp/food/slowfood/danwa/danwa01.html

市民の「スローフード運動」の力、“食”を通じて、イタリアのある閑散としていた小さな街,ジッリオ島(Isola del Giglio/「イタリアの最も美しい村」に加入)が、活気のある街として生き返った話。そして、日本の「日本の最も美しい村」に加入している北海道美瑛町についても話されていた。www.aim-enterprise.com/GrossetoAreaGuide/Giglio.htm
www.town.biei.hokkaido.jp

1975年にイタリアから帰国、それから15年ぶりに訪れたミラノ、ボローニャ。ファーストフードの店、コンビニ店が進出していることにびっくりしたことを思い出した。

日本では、すっかりファーストフードが定着し、日本の食文化も変わった。街を限定した城壁で囲まれた自治都市の思想を持つイタリアとは違い、日本は道路に沿って広がるアメーバー状の区切りのない都市づくり。食生活は、どこに行ってもファーストフードレストランが目立つ。そうした日本にも食文化を見直そうとする街があるのはすばらしい。


スロー人生書.jpg『スローな未来へ』(著者/島村菜津)によると、「スローフード運動」の考えを持つ、「日本の最も美しい村」づくりが広がっている。05年10月に7町村からスタートし、現在09年10月で33町村が参加。食文化から地域づくりが形成され、地域領域における中心の場、新しい広場の形が出来るだろう。小さな街から「スローフード運動」が広がることに期待したい。

“もはや大都市では望めない質の高い暮らし、ゆったりとした時間を人間サイズの街づくりに奮闘する人々が増えている。「自分たちの町は自分たちで創る。自分たちの暮らしは自分たちで守る」”(『スローな未来へ』)


60歳を過ぎた私は、外食が好きでない。自宅で食べるのが一番好きだ。いくら高級な食事をしても、どうも落ち着かない。自宅で梅干し、野沢菜をおかずにして、お茶漬けを食べる方が良い。そういう食生活も“私のスローフードの生活”を楽しんでいるわけだ。

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善意のコーヒー ナポリ [食べること]

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Coffee Sospeso『善意のコーヒー』

善意のコーヒーと言う言葉をご存じだろうか?私は日経新聞夕(2013.5.7)で知った。
「善意のコーヒーの習慣の復活運動」が始まったのがナポリ”。
「'Coffee Sospeso' イタリアだからこそ生まれた運動だろう」
この運動はカナダ、オーストラリア、英国、フランスなどに広がっているようだ。日本では難しいだろう。

“ナポリっ子は特にエスプレッソが好き”だとこの新聞に書かれている。
あるブログでは、エスプレッソの発祥地がナポリだと書かれているが、そうではないようだ。(ja.wikipedia.org/wiki/エスプレッソ)いずれにしてもイタリア人はコーヒーが好きだ。


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東日本大震災 瀬戸内寂聴の言葉 生きる [学ぶこと]

【瀬戸内寂聴の言葉】
 
朝日夕110330

瀬戸内寂聴氏が2021年〈令和3年〉11月9日に他界されて、過去の記事を見直した。



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私は「無常」を、この世のはかなさを示す言葉と考えず、「この世は常ならず」と自分流に判断してきた。この世では同じ状態は決して続かない。卒寿を迎えるまで生きた私の経験と実感がそれを私に植え付けた。私の「無常観」によれば、現在のこの世の地獄も、必ずどん底からの反動として、今に立ち上がり、希望の見える世の中に変わると信じて疑わないのである。



私たちはどんな不幸の中でも決して絶望してはならない。暗闇の空に希望の星を見出す力を人間は与えられてここまで生きてきた。

被災者の皆さんのご苦労…どうか緊張と不安を少しでもいたわり、控えめでつつましく日頃の美徳を解放して、わがままになって下さい。
難を逃れた私たちは日夜、夢の中までも、あなたたちのご苦労を分け持たせてほしいとか、切に願いつつ祈りつづけているのです。


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ミラノ 朝のバールで 宮本映子 [私の読書]

宮本 映子著『ミラノ 朝のバールで』

久しぶりにイタリアでの生活、イタリア人のことを思い出す内容だった。
道路を尋ねた時の彼らの対応でも、けっして知らないとは言わず、間違った道案内も丁寧に教えてくれる。これは、フランスでも同じ経験をした。そして、バールでのイタリア人の振り舞いは、日本人のようにコーヒーや紅茶を座ってゆっくり味わうと言うことは滅多にしない。バールは彼らにとって本当に生活の一部で、本当に空気の如きものだ。その通りだ。
ミラノでは、小学生の娘・息子の登下校は、父親が送り迎えをする光景をよく見かけた。イタリアは経営者が多いし、通勤距離が短いしね。父親は日本のようにほとんど母親任せにはしない。イタリアでは「子供はわが魂のかけら」というそうだ。

僕の体験だが、ナポリの飛行場から目的地の市内のホテルまで、タクシーに乗ったときのこと。若いドライバーは、怖いぐらいスピードで走り、ホテルには早く着いた。早く着いたのだから、そして二人載せているのだからチップと運賃を二倍要求されたこともあった。フィレンツェの飛行場から市内まで、外人のカップルと私の3人でタクシーに同乗、支払う段階で、同乗者は、僕に運賃の半分要求した。でも僕は3人だから3分の1だと言い張った。ドライバーは、僕に賛同してくれた。僕は3分の1をドライバーに払って、別れた。外人は納得できず、その後も、ドライバーと論争していた。本当に人情味あふれる人たちだ。

電車・バスでの出来事、マーケットでの買い物の出来事、すべてがその通りだったーなーと懐かしくさせてくれた本だった。

尾道出身の宮本さんは、尾道に住む従妹に似た顔立ち、何か親しみを感じる。尾道は、小さい頃何度か訪れ、大人になってから3度は行っている。私の実家から車で1時間30分。静かな町、平地はほとんどなく、後方を山に囲まれて、山には“文学のこみち”(尾道は作家、林芙美子や志賀直哉、歌人、正岡子規など多くの文人墨客のゆかりの地)が懐かしい。

宮本さんは彼、イタリア人との出会いが、運命のいたずらか、彼女の一生を決めた。全く経済力がない2人が結婚。若いからできるのだろう。その後、三軒の店を構える彼はすばしい。外国での生活、相手が経済力のある人で良かった。ほんとうに運命の出会いはあるんだなー。

イタリアはこの国で出会う様々な色彩、かたち、音、匂い、味のすべてが常に五感を頼ませてくれる。

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