【ひとり旅Ⅴ】 パリ旅行 [60歳からのひとり旅]
【ひとり旅Ⅴ】パリ
パリの好きな広場でパンを食べて、コルのサヴォイ邸の見学の旅
今回はBDを海外で迎えようと決めた。1週間で、直行便で行けるパリ見学。いつも通り25~30万円を予定。
プチ旅行であったが、いろんな体験ができ楽しいひとり旅だった。フランス人、スペイン人、アルゼンチン人、イギリス人、ポーランド人、そして日本人との出会いは、ひとり旅を楽しくしてくれた。その中でもオルセー美術館で,スケッチをしていたフランス人の中学生とのひとときの出会いも思い出だ。
『60歳からのひとり旅Ⅴ』 2015.2月3日~2月9日
航空券 103,000円
宿泊費 90,000円
その他 交通費・食事など 50,000円 合計250,000円
〈航空券はHISで手配〉
最初吉祥寺店に行ったが、対応が今一だったので、HIS新宿店に行った。直行便はANA航空。(今思うと他を選択して居たら2万円ぐらい安いかな)。ホテルは自分でネット手配。
〈旅行内容〉
2月3日 羽田発 午前10時40分発 ANA航空
久しぶりの羽田の飛行場から出発。NH215便は座席がスライドする新しい飛行機だった。 (出発・帰国時間とシート、この辺りが高くなる理由だろう)。
2月4日 外は暗いが、午前6時30分スタート。友人お薦めのCHARTRESに行く。
2月5日 今日も早く起きたが、もう一眠りと思ったら8時になってしまった。予定変更して、市内観光、シテ島、を中心にノートルダム教会周辺。そして、午後は美術館巡り。
2月6日 6時30分スタート、市内観光:ガイドブックを持って見学した。
2月7日ホテル移動のため、朝6時にスタート。旅行鞄をゴロゴロころがし、地下鉄の駅まで行く。チェックインは午後2時のため、荷物を預ける。コルビジェのサボイ邸見学。そして、午後4時頃、市内に戻り再度 ピカソ美術館見学。
2月8日 6時30分スタート。広場の実測と公園、クルーニー博物館見学。シテ島からホテルには、RERBに乗るのだが、間違ってRERCに乗り、あわてた。午後1時にホテル到着。帰国準備、 ホテルから飛行場まで1時間、午後2時30分着。時間通りに、午後5時に出国。
2月9日 午後1時20分 時間通りに到着。さすが、ANAだ。エアーフランスだとこういうわけにはいかないだろう。午後の打合せに間に合った。
〈目的〉
コルビジェのサボア邸見学、美術館通いとパリの起源のシテ駅見学
□
今回の旅行も、結構忙しい中での心の贅沢。大きな仕事だと長期間になるので、時間を調整するのが大変だ。
ANA航空の利用者、乗客層も違うようだ。飛行機を待つ、坊さんの5~6人グループ 皆さんエコノミークラスでない
はじめて、ネットで座席を予約、33Kの席から外を見る
【パリの見学はじまり】
2月3日 時間通り、パリのCDG飛行場、午後3時15分到着。ホテルまで、電車を利用。尋ね尋ねて、イタリア広場の近くのホテル到着は午後5時30分だった。まだ明るいので、位置確認のため散策、近場の中華店に入り夕食5ユーロ。ホテルに戻りいつも通り部屋を実測。
2月4日 『CHARTRESに行く』
暗い中、ホテルを6時30分頃出かける。シテ駅に行き、近くのバールでコーヒーを飲んで、友人の紹介のCHARTRESに行った。
ホテルから地下鉄でモンパルナス駅に行く。切符売り場で、大学の先生らしき人と学生との4人の日本人グループが、イライラしながら、並んで待っていた。タクシーに乗った方が良いのかと話しながら、どうも自動販売機の切符の買い方が分からないようだ。私と同じだと、思った。私の順番が来て、往復切符を買った。やっと明るくなった8時頃、CHARTRES行きの電車に乗った。学生風の若い子がたくさん乗ってきた。向かいに、かわいい女の子が座った。髪の毛をいじりながら、一生懸命に勉強をしていた。日本のキャンディーをあげた。良い一日を、といって別れた。ひとり旅は楽しいと思った。
電車の中の向かいの女性
引掛けるように、たて掛けていた。
【CHARTRESを観光】
CHARTRES駅9時30分頃に到着、昨日降った米粒ぐらいの雹が、まだ残っていた。駅から歩いて、最初に目に入ったのは、大きな大聖堂。ゆったりとした田舎街だ。田舎ほど楽しい。
人通りの街に出ると、市場、果物屋、パン屋、チョコレート屋さんが並ぶ。市場でミカン、お土産のチョコレートを買う。そして、美味しそうなパン屋さんの前で、出てきた女性に“何が美味しいですか?”と尋ねた。親切に“ここのお店は、クロワッサンが美味しいですよ”と教えてくれた。他のパン店の2店より美味しかった。スケッチをしていたら、先ほど教えてくれたおばさんが寄ってきて、スケッチを見た。
観光案内所を見付け、地図をもらいに“寒い、寒い”と言って中に入った。
“本当に寒いですね”と。案内所のフランス女性が日本語で言った。彼女は金沢、名古屋と数年間日本に居たそうだ。
左側の市場で、オレンジを買った。パリ市内より安かった。
大聖堂の鐘塔が見えるだけ、絵にならない
CHARTRESは小さな街。下車して最初に見るのは、大きな大聖堂(1979年世界遺産)。パリのノートルダムのような豪華さはないが、この教会は大きすぎて、街の中に溶け込んでいない。駅から見るしかない。
こんな小さな街にも美しい広場がある。
ここからも鐘塔が見えるだけ
駅前に出て、全景が見える。
大聖堂の前でも全景が見なくて、絵にならない。もう少し考えて教会を造るべきか、街が大きくならなかったのか?もう少し観光して居たかったのだが、金が無くなり、午後1時頃、パリに向かった。
【ひとり旅Ⅴ】パリ旅行 ル・コルビュジェ/ヴィラ・サヴォワ [60歳からのひとり旅]
「ル・コルビュジェ ヴィラ・サヴォワ」
40年ぶりだろうか?久しぶりのル・コルビュジェ設計の ヴィラ・サヴォワ
今日はわたしの65歳の誕生日 2015年2月7日、土曜日。
ヴィラ・サヴォワの見学に行くのを悩んだが、パリから近いので1時間の予定を計画。それが4時間の長い見学になった。開館のタイムスケジュールは朝10時から、敷地入口門のインターホンを20分前に押した。
最初の見学者は2人のスペイン人と私の3人だった。開館前なので外観を見学した。午前10時過ぎになり、玄関が開いた。入場料は7ユーロだった。
リビング(5.8m×15m 床150角タイル)で、ほとんどの時間をここで過ごした。
しばらくすると、多くの家族連れとカップルとか色んなタイプの人たちが見学に来た。
以前はこんなにきれいだったか?
引渡しをして、直ぐ雨漏りがした、雨漏りの対応をしなかったとか、
パリの郊外でこんなに開放的にして寒いとか、施主の評判は悪い。
40年前とは環境が変わった。
「建築家、走る 隈 研吾 著」を現在読んでいる。旅行中に読もうと思って買った。内容が建築家の苦労話が書かれていて、途中で疲れて辞めた。以下抜粋して記載。
モダニズム建築のリーダーであった建築家、ル・コルビュジェの代表作『サヴォア邸』について
コルはフランス正規の建築教育を受けておらず、スイスの山奥から来た山サルみたいな人。だからこそ、それまでの正統を批判できたし、新しい正統をつくることが出来た。
安藤忠雄さんも既存の建築教育は受けていません。代わりにボクサー出身の経歴を持っている変わり種です。つまり、世界的な建築家は、歴史と言うバックグランドを無視することが出来たわけです。
コルは、竣工し直ぐに雨漏りしたが対応無し、パリの郊外でこんなに開放的にして寒い等で施主から訴えられて裁判になった。彼は、商品としてどんな環境でも建てられる商品としてデザインしたのです。