【ひとり旅Ⅳ】 最後のリスボン見学 [60歳からのひとり旅]
【ひとり旅Ⅳ】最後のリスボン
今日は7日、最後のリスボン見学。明日はイタリアのローマ経由、2泊して成田に帰る。
今日一日の観光内容は盛り沢山だ。建築見学とサン・ジョルジェ城周辺の見学とパステル・デ・ナタ(エッグタルト)の2店舗の味比較そして、サンタ・ジェスタのエレベーターと街を横断する28番の電車に再度乗ることだ。
1)午前中は、1998年のリスボン万博等の現代建築見学。
2)午後はサン・ジョルジョ城とアルファマ地区の見学。
小さな街なので路面電車と歩きの観光を続けた。
建築見学
1)現代建築の見学が中心になった。
(1995年に着工され、リスボン国際博覧会開催直前の1998年3月29日に開通した。ヴァスコ・ダ・ガマ橋の全長は17.2kmあり、2018 年に長さ約 18 km のクリミア大橋が完成するまでヨーロッパで最も長い橋として知られていた。)
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エヴォラに行く途中、テージョ川に架かる橋、ヴァスコ・ダ・ガマ橋 (Ponte Vasco da Gama) を見てからだ。2月7日、朝から雨、朝9時頃だろうか、雨が止んでからスケッチを始めた。
空に浮いているケーブルカーを見てびっくり、先にある橋の美しさにもびっくり。どうしてこんなに美しいのだろう。ポルトのエッフェルの設計したドナ・マリア・ピア1877年のように美しい。
少しくもり空だが、左に虹がかかってきた。
虹がかかった。誕生日を祝ってくれているようだ。
シザの建築を捜し歩いた。諦めかけた時に見つけた。
1998年リスボン万博 ポルトガル館 設計 アルヴァロ・シザ
(Álvaro Joaquim de Melo Siza Vieira、1933年6月25日 - )
ポルトガル随一の国際的建築家で、ポルトガル建築界を代表する存在である。北部の大都市、ポルトを拠点としている。授。1992年にはプリツカー賞を受賞、翌年に槇文彦が受賞している。
82m×55mの大空間をコンクリート厚さ200㎜、ワイヤー100φ@450で組み、布のように見せ、この空間を覆う様はすばらしい。シェル構造の美しさだろうか?万博後は、イベント開催に使用されているが、あまり使われていないように思う。その空間を構成するための両サイドのコンクリート壁と後方の建物が寂しく感じる。
その空間を構成するための両サイドのコンクリート壁と後方の建物が寂しく感じる。
確かに美しい、コンクリートの進化した表現だ。
テント地でも別の表現が出来たのではと思ったりした。
「パウラ・レゴ 美術館」(2009年完成) 設計/エドゥアルド・ソウト・デ・モウラ
(Eduardo Elísio Machado Souto de Moura、1952年7月25日 - )ポルト市
ポルト大学芸術学部彫刻を学んだが、途中で建築に転向し、1980年に学位を取得。
1974年から1979年までポルトの建築家アルヴァロ・シザのもとで働く。
赤いコンクリートの塊と二本の三角形、実際見て、あまり抵抗感が無く楽しく見ることが出来た。広い敷地に建つ環境がこういった形を許すのだろう。青い空、周辺には高い建物はない。女性画家、版画家のパウラ・レゴ(1935~2022年、享年87才)の作品に似合ったデザインであろう。
パウラ・レゴの作品
レゴの初期作品は型にはまらないもの 独裁者を怪物や動物にして描くこともある
ゲートはアルヴァロ・シザの作品そのままという感じ
外構の芝生に咲いてたキノコ?緑の芝生にあるが全く気にならない。この建築をイメージした。
オリエンテ駅 設計 サンティアゴ・カラトラヴァ設計 サンティアゴ・カラトラーバまたはサンティアゴ・カラトラーヴァ(Santiago Calatrava Valls 1951年7月28日-)はスペイン出身の構造家・建築家である。
構造家がデザインするとこうなるのかと思った。別にここになくったって、良いんだと思った。
トラス、胴縁に相当するフレーム材が美しくない。無機質な空間はリスボンに似合わないなー。
でも、好きな人は好きなんだろうなー。
【ひとり旅Ⅳ】 オビドス [60歳からのひとり旅]
【ひとり旅Ⅳ】オビドス
正面に見える北端の高いのが、今日の宿泊先、ポサーダ・ド・カステロ
ここで、私の誕生日を祝うためのケーキを準備してもらった。
オビドスはリスボンの北95km、リスボンからバスで1時間10分。広さはイタリアのピエンツァのような小さな美しい街、完全に城壁で囲まれた500m×150mぐらいの広さ。人口は800人ほど。西から東になだらかな山の傾斜地に築かれている。「谷間の真珠」と呼ばれる絵のような街だ。
オビドスに到着したのは、30分程度遅れて、午後5時頃になった。バス通りは、城壁沿いに走る道路。バス停はゲートの近くにがある。まずは、南端にある二重の美しいゲートを通り抜け、南北にまっすぐ走る街路に出る。街路幅は4m程、距離は380m程先に城を改装したポサーダ・ド・カステロがある。
オビドスの正門
敵から城を守るために二重になっている
主要街路は、道幅4m程、車を交わすのが大変だ。
街を二分し、南北に細長くのび、等高線に沿うように
街路はポサード・カステロに向かってゆっくり上がって行く。
主要街路
狭い街路のほぼ中央で、急に開けて東側にパノラマが見える。
このテラスから下を見ると広場がある。
下がったところに広場がある。そして並行して走る狭い街路が垣間見られる。
正面が宿泊先のポサーダ・ド・カステロにチェックインをした。
17~18㎡の広さ、突き出たコーナーもある。
天井高3.5m
シーズンオフで朝食付き一泊135ユーロ、案内された部屋には
ホテルからのお祝いの誕生日のケーキ。オブリガード
13世紀の城を改装した室内。
明日のスケッチの場所を考えながら散策した。ハムとチーズとパンを買って夕食にした。
お城から見る景観は素晴らしかった。
翌日の朝食を10時にお願いし、チェックアウト当日、早く起き、朝7時頃から散策
この階段を上がって行くと私の部屋がある。
散策中に、猫たちの朝会に遭遇した。
朝食のため10時前に戻ったら、雨が降り出した。雨に合わなくて良かった。
サロン、食堂と落着いたきれいな部屋だ。
食堂とサロンの雰囲気は良いが狭い
朝食後、ポサーダの大きな傘を借りて散策した。オビドスで、ポルトガルのお土産を買うことにした。小さな街だから、傘をさしてお店を一軒一軒見て回り、買い物をして、軒下でスケッチという観光には特に問題なかった。晴れていればさらには良いが…。